恋色カフェ
「じゃ、今からスタート」
本当に問答無用で、勝手にスタートされたゲーム。……もう、乗っかるしかない。
その場を移動しながら、恨めしくも、でも遠慮がちな視線を投げてやるが、店長は涼しい顔で。
「見つかった?」
「……いえ、まだ」
「あと3分だよ」
復職初日に何でこんなことをしているのだろう、と思いながらも、仕方なく在庫をよけたりして手がかりを探す。
しかし。外に通じている扉があるなんて、3年前だって聞いたことがない。
本当にそんなものがあるのだろうか。何か騙されているだけなんじゃないだろうか。
疑問だけが、ぐるぐる頭を廻っていると。
「あと1分」
楽しげな声が、耳に届いた。