恋色カフェ
「何か、ヒントはもらえないんですか」
負けず嫌いな私としては言いたくない台詞だったけど、このままじゃ埒が明かない。
「んーそうだな。よく見て、ってところかな」
全くヒントにもなっていない言葉に落胆していると、あと30秒、という声が聞こえた。
よく見たところで、四方の壁には扉の様なものもないし、鍵穴らしきものだって見当たらない。
「……っと、タイムアップ。
俺の勝ちだね」
勝手に始められたゲームで、勝ちを宣言されても腑に落ちる筈がない。
「正解教えてくださいよ」
私は不機嫌にそう言ってやった。でなければ、気持ちの収まりがつかない。
「教えてもいいけど……
まずは、勝ったご褒美をもらえてからがいいかな」