恋色カフェ
「俺は関係ない、みたいな言い方だな」
勝沼は笑みを潜め、真っ直ぐ森谷に視線を向けた。
「俺は、高宮さんの味方っすから……初めから」
初めから、と敢えて付け加えたことに勝沼の意図を感じ、また心の中で舌打ちをする。
挑発しているつもりか、勝沼は彗の肩を自分の方へと引き寄せた。
「もちろん高宮さんと話して、それが真実でないことも知ってましたし」
「じゃなんで、それをお前がスタッフみんなに話さなかったんだよ」
「言おうとしたっすよ。でも『勝沼君を巻き込む訳にはいかない』って止めるんで……。
自分のことよりも、俺の心配ばっかなんすよ、高宮さん」
噛み潰したフィルターから、圧縮された煙が口内へ流れ込んでくる。堪らなく、苦い。