恋色カフェ
『そのドリンク剤って、近くのコンビニでも薬局でも売ってないですよね?』
『ああ、これはちょっと離れた方のコンビニで売ってる』
『そうなんですか』
『俺、あそこの店長と知り合いでさ、これしか飲めないから、頼み込んで置いてもらってるんだ。
そのかわり、時々うちのコーヒー奢ってるんだけどね』
3年経った今でも、そのコンビニの店長は時々、アンバーに来ているらしい。そうスタッフが話しているのを何度か耳にした。
────それにしても。
私が置いたとわかっていながら、店長が万由さんの嘘に騙されたふりをしたのは、何故なのだろう。
彼女を傷つけない為……?
「……いっか」
そんなことは、どうでも。今は少しでも彼が癒されてくれれば、それでいい。
私には、こんなことぐらいしか出来ないから──。