恋色カフェ
「……何か、用事?」
「つめてーな。別れた男には情けも掛けねーってか」
「そういう訳じゃ……ないけど」
秀人は心なしか、痩せたように見える。いよいよ連絡を取る相手もいなくなって、私の所に来たのだろうか。
「今から飯食いに行かねーかと思って」
予想していた通りの言葉に、力が抜けた。
「ごめん……行けない」
ため息まじりにそう返してやる。これで、わかってほしいと。もう、私も前のままではないのだと。
「なんで?」
「なんで、って」
「どうせ予定ないんだろ?」
「あのね、私だって……!」
予定くらいあるよ、と言いかけて、口をつぐんだ。