恋色カフェ


そう言えばこの間はちゃんと見る余裕も無かったな、と私は改めて店内を見回した。

白を基調に、所々差し色で赤を使った内装は、どちらかと言えば女性向けといった感じ。客層も確かに若い女性が多い。



……今頃、アンバーでも作業が進んでいるんだろうか。

万由さんはフロアスタッフで唯一の正社員だから、恐らく今日も店長と最後まで残るのだろう。



「最近、そんな浮かない顔ばっか見てる」

「……え?」

「さっきの男の人と会ってから、ますます酷くなってる」


勝沼君は頬杖をつきながら、私を見つめている。



「……って、半分くらいは俺のせいっすよね」

「そ、んなことないよ」

「いいっすよ、変に気遣わなくて」


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