恋色カフェ
「最近の、万由さんの店長に対する態度、彗さんも知ってるっすよね」
「……でもさっきの以外は、事務所に来た時ぐらいしか」
「フロアでも酷いっすよ。まあ……俺も隠してないけど……本当に“店長が好きだ”ってのが見え見えで」
勝沼君はバツが悪いと言った顔で、頭を掻いている。
「彗さんのデマを流したのは、店長とどうかなりそうな可能性のある芽を早めに潰して、自分が優位に立てるようにしたかったんじゃないかって、今スタッフの間ではそんな噂まで立ってる」
「そう、なの……?」
「俺は裏事情を知ってるから、さすが女の勘は侮れないな、と思ったけどね」
あれは彼女の勘じゃなくて、まずいところを見られてしまったからだと、ここで言うべきだろうか。