恋色カフェ
「彗さんがもう少しいるっていうなら、俺もここにいる。店長にああ言われたからじゃなくて、最初から送っていくつもりだったし」
鞄を肩からおろし脇に置くと、勝沼君は大きくため息を吐いた。
「……今、俺がここに居るのは、彗さんの負担になるだけだって、わかってるけど」
「そんなこと……」
「いいよ。俺も、そこまでバカじゃないから」
「コーヒー飲む?」と聞かれたが、さすがにそんな気分にはなれず。勝沼君は「それじゃ」と立ち上がってキッチンの方へ行くと、缶コーヒーを手にして戻ってきた。
「何本か、キッチンの冷蔵庫に入ってるんだよね。どっかの問屋が置いてったやつ。カフェに缶コーヒー置いていくな、ってね」