恋色カフェ
彼はすぐに階段を下りて来て、手すりからこちらにひょこりと顔を出しながらそう言った。
ストレートな台詞に、やっぱり私は俯いてしまう。
勝沼君がこちらに近づいてきた気配がする。視線を戻せば、彼はもう私のすぐ側まで来ていた。
体が、強張る。いつかのことを、思い出したからだ。
「俺は、彗さんがどんなでも、丸ごと受け止めるよ」
勝沼君の瞳が、容赦なく、私を射抜く。
「あの彼と俺は違う。彗さんの事情だってもう知ってる。知った上でそう言ってるんだよ」
ピンと、張り詰めた空気の中で、足元がふらつく。ううん、ふらついたのは本当の足元じゃなくて──。
「好きだよ、彗さん。世界中の誰よりも」