恋色カフェ
どのくらい、静寂の中に身を置いていたのだろう。
物凄く長かったような気も、ほんの一瞬だった気もする。
気がつけば、私は勝沼君の腕の中にいた。
「……後悔させないから」
勝沼君の言葉が、こんなにも心に入り込んでくるのは、どうしてなのだろう。
心が、ふらついたせい……?
「……勝沼君」
「……はい」
「どんな私でも、丸ごとって、言ったよね」
「うん……言った」
「どうして?」
「理由なんかいるんすか?」
「……聞かせて、ほしい」
勝沼君は私の両肩に手を置き、少し離して私をじっと見つめた。
「好きだからに、決まってるじゃないすか。それ以外、なにがあるの」