恋色カフェ
「ンん、……っっ」
声を上げてせめてもの抵抗をすると、店長は唇を離し、また一瞬だけ切ない顔を見せる。
「……や、」
「……お仕置き」
「え……」
訳のわからない言葉と共に、口許が弧を描き、ニヤリと微笑む。
まるで、さっきの顔は幻だったと思わせるように。
「思い出すまで、お仕置きだな」
そう言って、唇はまた塞がれた。
お仕置きなんて言って強引に奪われているのに、どうしてか、大事に触れられている気がして、抵抗するのも忘れ。
その隙を衝かれて、口内に入りこんできた舌に、びくりと体が震えた。
「……、ッ」
クチュ、と唇から聞こえてくる音が厭らしさを増長させる。
──わざと、だ。この人、わざとやってる。