恋色カフェ

──────……


「旨いぞ、これ。

お前の就職祝いなのに、全然食ってねーじゃん」


さっきまで無言でいたかと思えば、今度は唐突に、呑気な明るい声が対面から聞こえて来る。

私は少し呆れ気味に、食べてるよ、と返した──。



アンバーに復帰してから、私は秀人に2回程メールをした。


ようやく返事が来たのは昨日のことで、彼は今まで連絡しなかったことを悪びれる様子もなく

「明日、就職祝いしよう」

と、私の就職を喜びながら、しれっと飲みの誘いをしてきた。



最近は、ずっとこんな調子だ。だから、今更驚くこともない。

これでいいのか、という疑問も常に浮かんでいる。


──でも

私はそれでも、秀人に会いたかった。


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