恋色カフェ


会いたかった、と言うよりも、会わなければいけなかった、と言った方が正しいかもしれない。


秀人に会わなければ



封 印 が 解 か れ る──。



私の中で、何かが緩んだのだ──昨夜、間違いなく。



『マジで、店長には気をつけた方がいいっすよ』


頭には、勝沼君の言葉が響いている。

店長の真意がわからないうちは、これ以上、心を揺らしてはいけない。



だから、ズルいと言われようとも、酷い女だと言われようとも、

『彼氏がいるという現実を自分に刻み付ける為』に

私は秀人と会わなければいけなかった。


彼をそういう存在にしてしまっているのだから、今がどんな状況であれ、私が秀人の文句なんか言える訳がない。


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