恋色カフェ
「高宮さんのお友達?」
私が返事をする前にあかねが「そうなんですー」と、いつもよりもトーン高めな声色で答える。
「これから昼だろ?」
「はい」
「せっかくだから座って話せば。エプロンは俺が預かっとくから」
「……すみません」
エプロンをその場で外し、私は躊躇しながらも店長にそれを手渡した。
「やっぱカッコいいねー、おたくの店長」
あかねはキッチンの方に消えていく店長の後ろ姿を見ながら、うっとりした表情でそう言う。対面に座っているてっちゃんは、何故か咳払い。
「ねえ、今日はどうしたの? 2人一緒なんて」
私の言葉に、あかねは「まあ……ね」と言いながら、今度は上目遣いでてっちゃんに視線を送っている。
「……実は俺ら、付き合ってるんだ」
「えっ、そうなの?!」
「うん……実はね」
あかねは照れ臭そうにそう言って、俯いた。
「この間会った時、そんなこと言ってなかったよね……?」
てっちゃんに会って2人で飲んだ、とは聞いたけど。