恋色カフェ
この1年は、秀人と会うのは月に1~2回、しかも専ら平日の夜ばかりで、ただご飯を一緒に食べるだけ。
会話らしい会話も無く、秀人がどんな生活をしているのか、とか、こちらからも訊かなければ、秀人から話すこともなかった。
今考えると、私達はやっぱりおかしかった。
そんなの、恋人じゃない。
「食事ばかりで、どこかへ一緒に出かけるとか、ほとんどなかったから……」
言ってから、重くのしかかる程の後ろめたさを感じる。
まるで悲劇のヒロインであるかのような口ぶりに、自分で嫌気が差す。
やっぱりいつでも、私は勝手で、最低だ。
単にそれ程、秀人に興味が無かっただけのくせに。
──そう言えば。
秀人の方はどうだったんだろう。
もう、私には興味が無かったんだろうか。
「そっかー……。でも良かったよ。彗がそんなギャンブルに付き合わされてなくて」
ホッとした顔で私の頭を撫でたあかね。私はいたたまれず、俯いた。