恋色カフェ
「煕さん『この状況を打開する為にはそれしかない、俺のことはどうでもいい』って言って聞かないの。
自分がどうしようもない男になれば、離婚に全力で反対しているどちらの両親も、さすがに考えるだろうって」
────ちょっと、待って。
じゃあ、店長のそういう行動は、わざとだった、ってこと……?
「私が探偵を雇ったことにして、女の子と遊んでいるところを写真に撮らせたりして……ああ、遊んでるって言っても、ただご飯食べに行ったりしてただけなんだけど」
「でも以前、関係持ったのに、って店に怒鳴り込んできた人が居たって……」
「あー……それね」
理英さんは苦笑してから、続ける。
「さっき言った証拠写真を両親に見せたんだけど、ご飯ぐらい一緒に食べるんじゃないのか、って変に寛大で。
だから、決定的な写真を撮らなくちゃ駄目かもってことになって、知り合いの女の子に協力してもらおうとしたんだけど……」
あれは誤算だったわ、と理英さんはため息を漏らしたような、乾いた笑いを零す。