恋色カフェ


お酒と聞いた途端、口の中が熱を持ったような気がした。恐る恐る、もう一口飲んでみると、確かに甘いコーヒーの味の中に、ふわりと洋酒が香っている。


「でも、慣れてくるとあんまりお酒って感じがしないかも」


もう一口、こくりと飲み込む。酔ったらどうしようと思いながらも、美味しくて口にしてしまう。

ふと視線を感じて、私はなんとはなしに店長の方を向いてしまった。



「……口についてるよ、クリーム」

「え、うそ……」


慌てて手で拭おうとすると、


「ああ待って、ティッシュあるから」


店長は立ち上がり、ティッシュの箱を手にしてから戻ってくる。

そこから一枚取り、彼は私の方へとそれを差し出した。


「すみません……」


私はそれを受け取ろうと、手を伸ばす。




――と。



いきなり掴まれた、手首。



「っ……!」



刹那、店長の唇が、啄むように私の唇を撫でた。


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