恋色カフェ
彼目当てのお客さんも少なくないんですよ、と前に怜ちゃんが話していたことを思い出した。
勝沼君も森谷店長みたいに、遊んだりしているんだろうか……?
「かなり旨いらしいっすよ、新メニュー」
そんなことを考えながら、気づけばぼんやり、勝沼君を見てしまっていた。急に視線を合わせられて、焦って不自然に視線を外す。
「う、うん。怜ちゃんも美味しいって言ってた」
下心などなかったのに、これじゃ不審に思われそうだ。
私は何とか取り繕おうと、逸らした視線をテーブルに置いていたスプーンやらが入ったトレーに向け、無意味にテーブルの中央へと移動させる。
再度勝沼君へ視線を向けると、柔らかく微笑んでいたものだから、変にドキリとしてしまった。