はにぃとーすと
「瑠花ー。」
ドキドキを抑えるために俯いていた顔を上げると、聖斗がこっちを見ている。
「はい、ラケット。」
いつ取って来たのか、ラケットが一本増えている。
そして、握らされている。
「瑠花、一緒にやろーぜ。」
「え?
私、出来ないよ。」
したことないし。
「いいから。
コート入って。」
運動苦手なのに出来るかな。
それに、聖斗の相手にはなんないよ。
「聖斗ー。」
「大丈夫。
ちゃんと手加減するから。」
手加減するって言っても…
とりあえずコートに入る。
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