はにぃとーすと



「瑠花、行くよー。」


来ないでと思いながら、ラケットを構える。


だけど。

一瞬で自分の横を通り過ぎるボール。


「聖斗ー!」


「悪い悪い。
次はちゃんと手抜くから。」


もう。

そんな顔をして駄目だもん。


「行きまーす。」


もう一度構えて、次はラケットを振る。

運良く当たったが…


「出来ないっ!」


自分のすぐ前で落ちた。

テニスなんて、初心者には無理なんだよ!


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