はにぃとーすと



「…いい!
今日は瑠花と帰りたいし。」


私と?

なんでだろ?

でも。


「待つよ。
聖斗が終わるまで、私待つよ。」


「…本当?」


「うん。
そんなことで嘘付かない。」


ピースして、にっと笑う。

聖斗がテニスしてるとこなんて本当見たことないから。

見てていいなら、いくらでも待つ。


「じゃあ…少しだけ。
出来るだけ早く終わらせるから!」


「うん。」


「着替えて来るから、先コート行ってて。」


嬉しそうに部室のほうに走って行く。

本当、部活が好きなんだな。

私は部活入ってないから分からないけど。

少し羨ましい。


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