シャクジの森で 〜月夜の誓い〜【完】
そぅっと丁寧にベッドの上に座らされ、アランの手が後ろ髪に差し込まれた。
優しい瞳が目の前に迫ってくる。
瞳を閉じると、キスしやすいように向きを変えられ、唇が重なった。
最初は優しく・・・徐々に強く・・。
甘く絡め取られていく。
――アラン様の強くて優しいキス。
もう、頭がボーッとして何も考えられない。
身体の力が抜けて、座っていられない・・・。
身体の奥が、熱い・・・・。
ふらっとした身体を逞しい腕が素早く支えた。ゆっくりと名残惜しげに唇が離されて、ぎゅっと抱き締められた。
「この先君は、公の場にどんどん出ていくことになる。私は、何があっても必ず君を守りぬく。だから、安心して欲しい」
――公の場?それってどういうこと・・・?
アランの言葉をぼんやりと聞きながら、ベッドの上で力なく身を任せていると、またふわりと身体が浮かび上がった。
廊下側にある3枚の扉。その扉の前までくると、すとんと下に下ろされた。
少しふらつく身体がしっかりと支えられ、アランの武骨な長い指が2枚のシンプルな扉を指差した。
「この左側の扉、これは側室の部屋に通じる扉だ。私は、この扉は決して使わぬ。もし、使うような事態に陥ることがあるとしても、君に何の相談もなく使うことはせぬ。その様なことには決してさせぬが。良いな?分かるな?」
何度も念を押しながら、静かに真剣な口調で語るアラン。
――あの扉は側室のお部屋に・・・。
アラン様は使わないと言ってるけれど、それって側室の方を迎えないってこと?
わたしに相談って、何で??
「そして、あの右側の扉が君の部屋に通じておるものだ。鍵を開けて、私が自由に出入りできるようになっておる。私はあの日、君に鍵を預けたであろう?君の部屋で私を受け入れてくれるのなら、あの鍵を返して欲しい」
「鍵って、あの綺麗な銀の鍵ですか?」
「そうだ。返して欲しい」
――この部屋で受け入れるっていうことは、つまり・・・。
でも、アラン様は他に高貴なお方が・・・シンディさんは??
エミリーは事態がよく飲み込めていなかった。
今までずっと、いつかは塔から出なくてはいけないと思っていた。
今の部屋も他の方が使うまでだと思ってた。
なのに、アラン様を受け入れるって、しかも正室の部屋で・・・って―――
わたしがアラン様のお妃さまに?
王家の教育を受けて、妹になるのではないの?
こんなに身分が違うのに?
恋人にはなれても、お妃さまになれるとは思っていなかった。
「少し、考えさせてください・・・・」
優しい瞳が目の前に迫ってくる。
瞳を閉じると、キスしやすいように向きを変えられ、唇が重なった。
最初は優しく・・・徐々に強く・・。
甘く絡め取られていく。
――アラン様の強くて優しいキス。
もう、頭がボーッとして何も考えられない。
身体の力が抜けて、座っていられない・・・。
身体の奥が、熱い・・・・。
ふらっとした身体を逞しい腕が素早く支えた。ゆっくりと名残惜しげに唇が離されて、ぎゅっと抱き締められた。
「この先君は、公の場にどんどん出ていくことになる。私は、何があっても必ず君を守りぬく。だから、安心して欲しい」
――公の場?それってどういうこと・・・?
アランの言葉をぼんやりと聞きながら、ベッドの上で力なく身を任せていると、またふわりと身体が浮かび上がった。
廊下側にある3枚の扉。その扉の前までくると、すとんと下に下ろされた。
少しふらつく身体がしっかりと支えられ、アランの武骨な長い指が2枚のシンプルな扉を指差した。
「この左側の扉、これは側室の部屋に通じる扉だ。私は、この扉は決して使わぬ。もし、使うような事態に陥ることがあるとしても、君に何の相談もなく使うことはせぬ。その様なことには決してさせぬが。良いな?分かるな?」
何度も念を押しながら、静かに真剣な口調で語るアラン。
――あの扉は側室のお部屋に・・・。
アラン様は使わないと言ってるけれど、それって側室の方を迎えないってこと?
わたしに相談って、何で??
「そして、あの右側の扉が君の部屋に通じておるものだ。鍵を開けて、私が自由に出入りできるようになっておる。私はあの日、君に鍵を預けたであろう?君の部屋で私を受け入れてくれるのなら、あの鍵を返して欲しい」
「鍵って、あの綺麗な銀の鍵ですか?」
「そうだ。返して欲しい」
――この部屋で受け入れるっていうことは、つまり・・・。
でも、アラン様は他に高貴なお方が・・・シンディさんは??
エミリーは事態がよく飲み込めていなかった。
今までずっと、いつかは塔から出なくてはいけないと思っていた。
今の部屋も他の方が使うまでだと思ってた。
なのに、アラン様を受け入れるって、しかも正室の部屋で・・・って―――
わたしがアラン様のお妃さまに?
王家の教育を受けて、妹になるのではないの?
こんなに身分が違うのに?
恋人にはなれても、お妃さまになれるとは思っていなかった。
「少し、考えさせてください・・・・」