プレイボーイとのラブバトル?

私は愛梨と一緒に保健室から
出た。

「ねえ、美鈴。美鈴は誠司くんを
ちゃんと信じてあげて。」

「え.....?」

まっすぐな目で愛梨は私を見る。

「誠司くん。不器用だね。さすが
美鈴の彼氏だなって思ったよ。」

「誠司も...私も寂しいんだよ。
誠司...今日の事忘れてるだろうし。」

「明日からは一緒に帰れるんでしょ?
美鈴こんなに待ったんだから
いいじゃん。」

「う、ん.....。」

「じゃ、今日は美鈴のこと家まで送るね。」

「ありがと。」

家の近くまで来ると愛梨はずっと
私の鞄を持っていてくれた。

「もうここでいいよ。」

「そう?あ、なるほどねー♪」

急に愛梨がにやにやしだした。

「なっ何!?」

愛梨の視線をたどっていくと私の家の前。
そこには人影が.....

「せっ誠司!?」

「さ、行っといで。報告はメールでね♪
ばいばーいっ。」

愛梨は私を押してスキップをしながら
帰っていった。

私はゆっくり一歩一歩誠司に近づく。

「何もなくて良かったな。」

誠司が私に最初に言った一言がこれ。

「うん。心配かけてごめんね。」

「いや、大事な話あるからちょっと
着いてきて。」

「うん.....?」

やっぱり誠司忘れちゃったのかな?
今日のこと.....。
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