プレイボーイとのラブバトル?

「ほんとは...あんたみたいな奴に
美鈴はもう二度とあわせたくない。
渡したくもないよ。
けど...この子うるさいの。」

うるさい...?

「寝ながらずっと誠司誠司って
あんたの名前呼んでる。
ばかだよ。こんな奴好きに
なっちゃってねー。」

鈴木は美鈴の頭を優しく撫でた。

「もう泣かせんなよっ。」

鈴木はわざと俺の肩にぶつかって
保健室から出ていった。

俺は鈴木が座っていた美鈴のベッドの
すぐ隣にあった椅子に座った。

そして俺は美鈴の頬にある
涙を指ですくった。

「ごめんな.....。」

俺はそうつぶやいて美鈴の頭を撫でて
瞼にキスを落とした。

「ん...」

起こしたか...?
でも美鈴は目を開けないから
眠っているらしい。

そのときだった。美鈴は俺の手を
ぎゅっと握った。

「いかなぃ...で。...そばに...いて。
また...どっかいっちゃうの?」

俺はなんて最低なことを
美鈴にしたんだろう。

傷つけたくなかった。
ずっと大切にそばで笑って
いたかったのに。
最低な事をした。
美鈴を地獄につきおとした。
こんな俺がいまこうして美鈴の
そばにいてもいいのだろうか?



神様─。
どうか美鈴のそばに...
いさせてください.....。
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