プレイボーイとのラブバトル?

でも式が始まる時には
美鈴も鈴木もすっかりいつも通り
笑っていた。

だけど最後の歌のときになると
美鈴の涙も止まらない。
健也まで俺の隣で泣いている。

「...愛梨ちゃんと中々会えなく
なるんだぜ?そんなの俺絶対に無理だ。」

「...まあ、お前等なら上手くいくだろ。」

健也だったらすぐ鈴木の元へ
飛んでいけるだろうし。

自分のジェット機まである家だ。

「お前らはいいよな~。でも俺は
決めたんだぜ。愛梨ちゃんが
専門学校卒業するのと同時に
プロポーズするって♪」

「まぢかよっ!?」

驚いて退場中つい大きな声を
だしてしまった。

「まあなー。」

健也は、鼻をすすりながら涙を
堪えている。

でも考えてみると俺も美鈴も
こうやって一日中一緒には
いられない。

建物が違うんだから。
授業だって時間が合わないときもある。

それに今までみたいに同じ教室で
話す事もできない。

今まで一緒にいるのが当たり前だったのに...
だんだん当たり前がなくなってきている。
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