プレイボーイとのラブバトル?

「右か左か...。」

「...わかんないよそんなの。」

「いいから選べよ。」

「じゃあ...左にする。」

いつも誠司が私の右手を
握ってくれる左手にゆっくり
触れた。

それと同時に誠司がニヤっとした。

「きゃっ...。」

誠司が私を抱きしめた。

「ひっ左手見せてよっ!」

「ん~?いいけど何も入ってなかったら
どうすんの?」

「そっそんなの...。っ!?
何も入ってないの?」

すると誠司はスッと私の体を
離した。
だけど私の右手は、握ったまま。

「.....?っっ...///」

右手を離されてゆっくり自分で
右手をあけると...

「なんで?なんでぇ...?ウウッ...。」

そこには、第二ボタンと...
シルバーリング。

「あー。第二ボタンとられねえように
守るのめっちゃ大変だったんだぜ?
ポケットの中まで探られたし。
どこに隠してたと思う?」

「...鞄の中?」

「馬鹿野郎。鞄も見られたっつーの。
ヒント。美鈴も持っているもの。」

「...?」

「わかんない?パンツの中だよ。」

「ぎゃ~っ!」

私は、ボタンを床にたたきつけた。

「うそだ。ばか。本当は、ずっと美鈴の
机の中に入れてたんだよ。」

「え?」

「美鈴鈍すぎ。気づかねえなんて。
せっかくロマンチックにしてやったのに。」
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