シュウ教授の怪しい研究室
「あぁ、すみません。風呂に入っていたので気づきませんでした」
ゴシゴシと濡れた髪をタオルで拭く長い指先
筋肉が程よくついた上半身
下半身にはバスタオルが巻かれ、足元は素足にサンダル
「!」
初対面の人間に会う格好とは思えない、湯気を醸し出しながらの風呂上がり姿に私は絶句どころか
「きゃああああっ/////!!」
そのまま発狂して、その場に倒れ気を失ってしまったのだった
―――……
「…ですか?」
うっすら聞こえてくる魅惑のハスキーボイス
こんな声をする男性は間違いなくセクシーなハードボイルドのオジサマぐらい……
「あ、起きましたね」
パッと目を開けると
すぐ目の前にはニッコリと笑った風呂上がりの男性
「いやぁっ!変態者!!」
バシーン!
私はあまりにも驚いて
顔を赤面させながら、咄嗟に男性の顔を平手打ちしてしまった
「いたたた……」
「あっ、すみません!」
赤く腫れた頬に手をやりながら
叩かれた反動でずれた眼鏡を直す男性