好きになんかなるハズ無い!!
ボンッと、洋夢の顔がもっと赤く染まった。


私の頭の周りには、クエスチョンマークが輪を作ってフヨフヨしていた。


「洋夢?」


「……あ……イヤ、美名の笑顔やっぱりカワイイなぁって………ポーーーッとしてた。わりぃ//////」


ヒャアアア!?


頭を掻いてる洋夢につられ、私まで赤くなってしまった。


母親に手を引かれて歩く5才位の男の子が、真っ赤な私と洋夢を見比べる。


石化していた私は、男の子の視線により体の自由が戻った。


「な…わ、私、カワイくなんか……無いわよ………」


両手で顔を隠して言った。
< 254 / 328 >

この作品をシェア

pagetop