赤い狼 四
でもそれも虚しく、
「無理とか思ってんじゃないでしょうね。」
「え~?無理とか思ってたら稚春が先に叩きのめされちゃうよ~?私たちに。」
「すんません。無理じゃないっす。頑張るっす。」
既にバレてしまっていたらしい。
あはは、と誤魔化すように笑って心配してくれたんだろう二人に、ありがとう、とお礼を言う。
本当、何だかんだ言って優しいんだから。
そう思いながら今度こそ、掃除機が置かれた隣の部屋に足を進める。