赤い狼 四
…でも、あんな酷い死に方を誠也がしたなんて思いたくねぇんだよ。
あんな、ひでぇ死に方。
――――あの日はとても晴れ渡った空だった。清々しいぐれぇ真っ青な空だった。
その日に、妃菜ちゃんの様子がおかしくて。
隼人に、話がある。と告げたその顔はスゲェ真剣で。
その時は、本当に大事な話があって緊張してたから様子がおかしかったのか、と思って
二人にさせてくれという妃菜ちゃんの言葉を何の疑いもなく承諾した。
でも誠也だけは、外で話をしようとする隼人に着いていく、といつも素直なアイツが誰の言うことも聞く耳もたなくて。
妃菜ちゃんと隼人の二人の話なんだからお前が首突っ込むな、
って棗が言ったにも関わらずにアイツは隼人の後を尾行しに行ったんだ。
それじゃあ誠也が狙われる可能性が高くなるからこっちも尾行せざるを得ねぇじゃねぇか、
と誠也と一緒に俺と棗、連、奏で尾行しに行った。
暫く歩いた所にある倉庫で立ち止まって、息を呑んだ。
そこで、現実を見たんだ。