赤い狼 四
「ふふふ~。いいだろ。俺が稚春の為に特注で作らせたの。」
「と、特注!?」
ビックリし過ぎて思わず大きな声を出す。
しかも、勢い余って立ち上がってしまった。恥ずかしい。
そ、それにしてもこの白のフカフカなソファーが特注なんて…。お、恐ろしい。
でも確かにジッと目を凝らして見てみれば高そう…に見えなくも……って高いな、これは。
よく見ればソファーに真っ白の毛皮とか被せてある。なんじゃこりゃ。
急いで鞄の中を探る。どこだどこだ。出てきやがれ。
「稚春、何を探してんだ?」
「財布!!」
優魔が私の鞄の中身を覗きながら首を傾げる。
だって特注品だよ!?特注品!
私には無縁だ!!
今の私には!
「何円、いや何十万したんですか!?出世払いさせていただきやす!!」
「……やす?っていうか稚春。金いらねぇよ?だって俺が勝手にした事だし。」
床に座り込んで要を見上げる私に、要がフワリととても柔らかく笑う。
いらない?何で?この真っ白なソファーの代金が?この、何の目的で掛けられているのか分からない真っ白な毛皮の代金が?