赤い狼 四
「やっと決まったな。ほな、ドーゾ。」
今までのやりとりを見ていた龍が楽しそうに笑いながら私に物体を渡してくる。
私はそれを苦笑いで受け取った。
私はこの時悟った。
男は皆、変態なのだと。
今まで誰も私を助けてくれなかったのが何よりの証拠だ。
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「なんか…あの時よりもハードル上がってる気がする。」
花柄の壁に囲まれる中、深くため息を溢す。
静かな空間には私の声が重く響く。
あれから、さっきまで居た隣の部屋に連れてこられた。
はい、これとこれな。
って、いつぞや私の肩を壊しにかかった優魔に不可解な物体を渡されてドアを閉められた。
隣の部屋に皆が居るなら逃げれるかと思ったけど、そんな浅はかな考えは優魔に読まれていたみたいで。
「お前、逃げようとか思うんじゃねぇぞ。逃げたらお前、肩が粉々だぞ。」
閉めたドアをもう一度開けて、恐ろしい言葉を私に投げ掛けてドアを閉めた。
もちろん、その言葉を聞いて真っ青になった私は逃げる術をなくして肩をガックリと落とした。