赤い狼 四





「こうなればやるしかないか…。」




短く息をついて紙袋から青色の布を取る。



なんかさ、もう趣味を疑うよね。《VENUS》のさ。




両手でそれを広げた後、大きく息を吐く。




上は青の布地になんかそれらしい紋章が入ったシャツ。


下は結構短い黒の布地のスカート。


それに、帽子と黒のヒール靴が付けられていて。……それと、手錠が入ってる。



え、待ってよ。これ本物?なんかオモチャっぽくないんだけど。



頑丈に作られた手錠を手に取る。て、鉄で作られてる。絶対にこれ特注で作らせたとか言いそう。


何故か湧いてくる冷や汗を服の袖で拭う。




私の手の中にあるこれは俗に警察官の服で。




だいぶ前に銀と奏に無理やりコスプレさせられた事を思い出した。




あの時はメイド服とナース服で。


今度は警官服。そして、龍リクエストだと優魔が言っていたもう一つのコスプレ服は…




「ウ、ウエディングドレスとか無理なんですけど。」





なんと薄くピンクがかかったウエディングドレスだった。




< 245 / 457 >

この作品をシェア

pagetop