赤い狼 四
シャツを短いスカートの中に入れて、帽子を被り、持っていかないと怒られそうなしっかりとした手錠を持って部屋を出る。
すると、驚いた事にドアを開いた目の前には優魔が立っていた。
壁に背を預けて立っている優魔がやっと着替えたか、と閉じていた瞼を開ける。
と、同時に固まった。
「お…前、本当に稚春か?」
私以外にこの部屋に入っていないのに何を言ってるんだ。
そんな事を思いながら、そうだけど。とぶっきらぼうに返すと優魔はマジかよ、と一言、目をさ迷わせながら呟いた。
「何よ。似合ってないならそう言えば?」
「や、うん。似合ってる、ってか…似合いすぎ。」
は?
優魔の言葉にこっちが今度は固まる。似合いすぎ?
冗談を言ってるのかと思って優魔をジト目で睨む。
でも優魔は本気で言ってたみたいで
「マジ似合ってる。つーか俺がこんなに褒めるのなんて滅多にねぇぞ。」
頭を掻いて照れながらもう一度、似合ってる、と言ってきた。
だ、誰だコイツ。
その場で唖然としながら優魔を見上げる。どうしよう、優魔が壊れた。