赤い狼 四
「か、可愛い!!」
ん?と首を傾げる。
今、後ろから声が聞こえたような?
そう思ってハッとした。ここは龍達が居る部屋。
そんな部屋から聞こえてくる声の主なんて分かりきっている。
「か、なめ…。」
自分で言ってサーと血の気が引いた。
要がここに居るって事は皆、ここに居るわけだ。
と、いう事は…
「捕まえて下さい。」
「なかなかいーじゃねぇか。」
「か…わい、い。」
「………、」
ここに居る全員が私のこの格好を見たわけで、さっきのパンチラも見たわけで。
「いーやーーー!!ングッ!?」
羞恥が最高潮に達して叫んでいると後ろから口を塞がれた。
「次。」
混乱している私にそう言ってまた、隣の部屋に放り込んだのは他でもない、優魔で。
優魔をかなり憎んだ。
っていうのは本人には絶対に言えないけど。
ふう、と自分を落ち着かせるために静かに息を吐く。
どうせここから出してはくれないし、着なくてはいけないんだろうから大人しく着よう。
こんなに従順でいいのかと不安になりながらハンガーに掛かっているウエディングドレスを見つめる。