Tokyo Midnight
「大声出すなよ」

その手の感触は覚えがある。

「・・・児、嶋さん?」

そんなはずない。

児嶋さんは1時間も前に帰ったはずなのに・・・

「よくわかったな」

私の腕や口元を塞ぐ手が緩められて、私は慌てて体を離し振り向いた。

「・・・な、んでここに・・・」

児嶋さんはさっきと違ってラフな私服姿だった。

髪も無造作だけど、おしゃれにおろしてあって、なんだかさっきよりもドキドキしてしまう。

「お前をさらいに来たんだよ」

児嶋さんの腕が私の腰に伸びてきて、ぐいっと体を抱き寄せられた。
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