Tokyo Midnight
車が停まったのはやはり私の実家の前だった。

「美菜子、おかえり」

窓から見ていたのか、車を降りるとすぐにお母さんが家から出てきた。

「た・・ただいま」

「あらあら、なんだか美人になっちゃって・・・」

「お・・・お母さん・・・」

「あ、お姉ちゃん、お帰り!」

今度は機嫌の悪そうなお父さんと、妹の菜々子が出てきた。

うわ・・・家族で出迎えなんて、恥ずかしい。

そう思っていると、彩斗さんが隣に立って挨拶をした。

「先ほどは突然お電話を差し上げて申し訳ありません。初めまして、児嶋彩斗と申します」

彩斗さんはお辞儀をしながら、お父さんに会社の名刺を差し出した。
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