Tokyo Midnight
大きな通りに出ると、見たことのある人が立っている。
彩斗さんのお付きの一人だった。
黒塗りの車のドアを開け、どうぞというように手招きする。
私は後ろを振り返ると、琉夜が追いかけてきたのを見て慌てて車に乗り込んだ。
靴も履かずに走ってきたから、足の裏は傷だらけだった。
隣に乗り込んだその人は何も言わずにただ毛布を差し出してくれる。
私はそれを無言で受け取ると頭からそれを被って、声を押し殺して泣いた。
マンション着くとその人は手当をしてくれるつもりらしく、救急箱を手に私のそばにやってきた。
「あの・・・自分で、やります」
私は相変わらず毛布をかぶったままそう告げた。
すると「社長はあと数時間後にはお戻りになるはずです」とだけ告げてマンションを出て行った。
彩斗さんのお付きの一人だった。
黒塗りの車のドアを開け、どうぞというように手招きする。
私は後ろを振り返ると、琉夜が追いかけてきたのを見て慌てて車に乗り込んだ。
靴も履かずに走ってきたから、足の裏は傷だらけだった。
隣に乗り込んだその人は何も言わずにただ毛布を差し出してくれる。
私はそれを無言で受け取ると頭からそれを被って、声を押し殺して泣いた。
マンション着くとその人は手当をしてくれるつもりらしく、救急箱を手に私のそばにやってきた。
「あの・・・自分で、やります」
私は相変わらず毛布をかぶったままそう告げた。
すると「社長はあと数時間後にはお戻りになるはずです」とだけ告げてマンションを出て行った。