貴方の愛に捕らわれて
「香織。俺を煽っているのか?」
耳元で囁かれる低音ボイスにピクリと震える。
そぅっと顔を上げれば、さっきまでの弱り切った表情から一変、ちょっとイジワルそうにニヤリとする、猛さんと目が合う。
余りの変わりように唖然として見つめれば、今はこれで我慢してやるって言いながら、大きな手が私の頬をそっと包み込む。
猛さんの熱い眼差しが私を捉え
ゆっくりと近付いてくる熱い眼差しから、逃れることができない。
息をすることも忘れた私の額に、熱い唇が優しく触れた。
ドクン―――
大きく跳ねる心臓。
唇が額からゆっくりと離される。けど、そこから熱が全身に流れ込んできて、身体がひどく熱い。
心臓がドクドクドクと激しいリズムを刻み、軽い目眩に襲われる。