貴方の愛に捕らわれて

愛しいと思うのも


抱きしめたいと思うのも


腕の中に閉じ込め、誰の目にも触れさせたくないと思うのも


嫌われたくないと思うのも



―――香織、お前だけだ。




だから『捨てないで』と言って、お前が震える指先で必死にしがみついて来た時は、理性がぶっ飛んだ。



力加減も忘れて抱きしめ、危うく骨折させてしまうところだった。



龍二が止めなければヤバかった……



香織の身体が心配でしつこく大丈夫かと確認すれば、華奢な腕が躊躇いがちに俺の背中にまわされる。



小柄な香織の腕には俺の背中は大き過ぎて、全く届かない。


そんな姿も愛しくて煽っているのかと言えば、潤んだ瞳でキョトンと見つめられる。



 

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