貴方の愛に捕らわれて

それはまるで私を励ましてくれているようで、すごく安心できた。



けど、やっぱり話していくうちに心が冷たくなって……



そんな私に気がついた猛さんが、ギュッてしてくれた。



猛さんにギュッてされると不思議……



冷たくなった心が、温もりを取り戻してゆく。






―――全てを話し終えると、重苦しい空気だけが残った。




猛さんは私を抱きしめたまま、無言で大きな手を優しく頭から背中にかけて往復させている。



心配をかけたくない私は、大丈夫って気持ちを込めて微笑んでみた。



するとずっと無言だった猛さんが口を開いた。




「香織、前にも言っただろ。泣きたい時は声を出して泣け」


『……え』



 

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