貴方の愛に捕らわれて
「すまなかった。香織」
思いもよらない言葉に、固く閉じていた瞼を開く。
「お前を怖がらせるつもりは無かったんだ。
ただ、お前の事が愛おしくて、理性がぶっ飛んじまった。
お前が嫌がる事は二度としねぇから、許してくれ」
どうして…?どうして猛さんが謝るの?
苦しげな表情で弱々しく許しをこう姿を唖然と見つめる。
「なあ、香織。俺の事が怖くなったか?嫌いになっちまったか?」
猛さんのことが怖い?嫌いになる?そんなこと、有るわけない!
猛さんの思いもよらない言葉に、唖然として、ただフルフルと首を横にふる。
「香織。無理しなくていいんだぞ」
眉を垂らして弱々しく呟く姿は酷く寂しげで、今度こそ自分の気持ちを、素直に口にすることが出来た。