貴方の愛に捕らわれて
『無理なんてしていません。
どうして私が猛さんのことを怖がっていると?
ましてや嫌いになんて、なる訳ありません』
「パニックを起こすほど……俺のキスが嫌だったんじゃないのか?」
きっぱりと否定した私を、悲しみをたたえた切れ長の瞳がじっと見つめる。
『違います』
「じゃあ、どうしてパニックを起こした?何がお前を追い詰めた?」
どこまでも私のことを心配してくれる猛さん。
その優しさが、私の臆病な心に勇気をくれた。
『…猛さんに軽蔑されたのが……怖かった』
「は?!
軽蔑?なんで俺が軽蔑するんだ。
どうしてんな風に思った?」