貴方の愛に捕らわれて
『だって、私は汚れているから…』
「あぁ?!汚れてるって何だ。どうしてお前が汚れてるんだ」
『………』
キスされて、甘美な痺れに嬌声をあげた自分は、やはり皆が言うように“ふしだら”なんだと思った。
初めて自分のことを心底、汚らわしいと思った。
そんな自分が許せなくて、猛さんの追及に口ごもると、顎をとられて強引に上を向かされた。
無理やり上げさせられた視線の先には、暗くて冷たい孤独をたたえた瞳があった。
「お前は自分の事を汚れてると言うが、それを言うなら、俺の方がよっぽど汚れてる。
俺はお前の想像もつかないほど、汚い事をしてきたし、これからもそれは変わらねえ。
そんな俺は嫌か?」
そんなつもりじゃなかった。猛さんに、そんな暗い目をさせたかった訳じゃないのに。