貴方の愛に捕らわれて
「不感症って知ってるか?」
唐突な質問に訳が分からず唖然としていると、私が答えることを期待していなかったのか、猛さんが話しを続ける。
「セックスで快感を感じる事が出来ない病気だ。治療の為の薬もある」
『病気……ですか』
「ああ。お前は俺のキスで感じた事に罪悪感を抱いているが、それは決して悪い事なんかじゃない。普通の事なんだぞ」
漸く猛さんの言いたいことが分かった。
「俺がさっき眉間にシワを寄せてたのは、お前の気持ちを無視して強引に俺のモンにしちまいそうになる感情を押さえてたからだ。
俺はお前をあらゆる事から守ってやりたい。
それは肉体的な事だけじゃなく、精神的な事も含めてだ」
『………』
「さっきみたいな勘違いで、お前に傷ついて欲しくない。
だから約束しろ。これからは辛いと思ったり、不安に思う事があったら、どんな些細な事でも俺に話せ。
俺はどんなお前でも絶対に軽蔑したり嫌いになったりなどしない。いいな」