貴方の愛に捕らわれて
この人は、どこまで深く私のことを、思ってくれているのだろう。
底無しにも思える猛さんの愛情に、私は幸せな気持ちで一杯になった。
心を満たした幸せは、頬を伝う涙となって溢れ出し
この日、私は生まれて初めて、人は幸せでも涙を流すことを知った。
これほどまで深い愛情を一身に受けても、今まで人と関わることを避けてきた私には、報いる術が見つからない。
だから私は、命令口調で強引に約束を迫る猛さんの胸に、ギュウギュウとしがみついて、何度も何度も頷いた。
猛さんの胸にしがみついて涙を流す私の髪を、大きな手が優しく梳いてゆく。
それがとても心地よくて、うっとりしていると、不意にクスクス笑いが聞こえてきた。
びっくりして顔を上げれば、ニヤリと笑う猛さんと目が合って