貴方の愛に捕らわれて
「ところで確認だが、俺にキスされるのは嫌じゃないんだな」
『―――!!』
ニヤリと意地悪く笑う猛さんの手が顎を捕らえる。
さっきは必死でよく分からなかったけど、冷静になった今、自分の発言があまりにも恥ずかしくて、この場から消えてしまいたい。
一気に体中が熱を帯びて全身を真っ赤に染めた私に、なおも楽しそうに続ける猛さん。
「香織。約束しただろ。ちゃんとお前の気持ちを聞かせてくれ」
『………ハイ』
恥ずかしくて涙目になりながらも小さな声で答えると、
「良い子だ。お前は自分の気持ちを言葉にする事が苦手のようだから、これからはこうして練習しような」
そう言うと今度は、チュッと啄むようなキスが降ってきた。