貴方の愛に捕らわれて
俺は慌てて彼女から手を離し謝った。
彼女を怖がらせないよう、注意して距離をとっていたのに。
俺は、話し掛けても怯えた様子を見せなかった彼女に、つい油断して近付き過ぎたと後悔した。
すると彼女は、
『違うんです。怖い訳ではないんです。
男の人に触られたことがないから、少しビックリしただけなんです……』
俺に怯えた訳ではないと、羞恥で真っ赤に頬を染めながら、必死に言い募る彼女の言葉に、嘘はないようだ。
身長差で必然的に上目遣いとなる潤んだ瞳。
その小さな躰を、腕の中に捕らえ俺のものにしたい……
不意にそんな衝動に駆られた。
そんな事をすれば、きっと小鳥は逃げてしまうだろう。
いつの間にか、彼女を心の底から欲していた。
初めて欲しいと思った女。
逃がすものか……
俺は小鳥を捕らえるべく慎重に策を練った。