貴方の愛に捕らわれて
それに不思議なことはまだある。
あのお店のメニューに和食なんてあっただろうか。少なくとも、茶碗蒸しなんて置いているようなお店じゃない。
「何か食べたいか決められないなら、適当に持って来させるから、気に入った物を食え」
あのお店のメニューの謎に気を取られていたら、猛さんがとんでも無いことを言い出した。
今朝の有り得ない品数の豪華な食卓が蘇る。
―――!!
朝食であの豪華さなら、夕飯は一体どうなるのだろう。
しかも和食と洋食に加えて中華が追加されてるし。
若干ひきつりながらも、私はいつものオムライスがいいと伝えて、猛さんの提案をやんわりと辞退した。
そう、この時は辞退できたと思ったんだけど………
その考えが甘かったことが、この後すぐに実証される。