貴方の愛に捕らわれて
用意された夕飯を見て絶句する。
目の前には、食べたいと言ったオムライスの他に、茶碗蒸しとミネストローネが置かれている。
オムライスと茶碗蒸しって……
その取り合わせもさることながら、量の多さに目眩を覚える。
「肉も食え」
『!!』
何人前ですかって突っ込みたくなる量に困り果てている私の前に、更に猛さんが自分のハンバーグの3分の1程を、取り分けてくれる。
どうしよう……
食べる前から、既に胸焼けに襲われた私は、青ざめた顔を猛さんに向けた。
「残していいから、全部に手を着けろ」
優しい口調ではあるけど有無を言わさぬ視線に、私は諦めの溜め息を零すと、オムライスに手を伸ばした。